股関節症を宣告された日
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2009/06/16(Tue)
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今日は、物忘れ外来へ母に付き添って行ってきました。
それにしても・・どうして、こんなに、この先生とかみ合わないんだろう! 問診票に記入の後、呼ばれて、診察室へ、先ず、私一人が先生と。 先生と私の話は、何故か、ギクシャク・・。 とても事務的な感想をもちました。 「余計なことは要りません!何年の何月頃ですか?どんな物忘れがありましたか?」 先生の話に「はい!」と応える私に「はい!は、いちいち要りません!」 「いったい何をお話しすればいいのですか?」と私・・・どんな仕事(問診票に書きました)をしていたとか性格とか・・といわれ話し出すと・・、途中で、また、そんなことは要りません!・・と遮られます。 ふ?・・!「もしかすると性格、人格障害かも知れないと感じることもありました・・」というのに対して「ここは物忘れの科です。違います。・・なにをいつ忘れることがありましたか?どんなことですか?・・それは何年のことですか?何月頃ですか?・・」・・何年のいつ・・とすぐ応えられない私は、・・、先生の話し方に、思わず・・「認知症かどうか、それを先生に判断していただくために来ました!」と応えていました。私の声は震えていました。 やがて、母が入室。物忘れ判定のテストを。ネット検索でも見ていた質問でした。いくつかの質問項目に応えられない母・・、間違えた答えをいっています・・。母の戸惑いが見えます。やはり、物忘れの症状は進んでいるようです。 負けず嫌いの母です。先生がその後、検査の説明をされましたが、MRIやその他の検査がいっぱいあります・・・と検査を受ける承認のために、先生は母に・・。 母は両手で目を覆って泣き顔に・・そこまで、検査は要りません。受けません!と応えています。 (もう少し、違う言い方をしてくださればいいのに・・・検査を受けて、安心しましょう!もし見つかっても、今は、よくなるお薬があるんですよ!早く見つければ見つけるほどいいんですよ!検査はちょっとシンドイかもしれないけれど、・・とか何とかいってくだされば・・と、そばで) 「本人さんの了解がなければ検査はしませんから・・」と、その先生は、いわれています・・。 ということで、支払いを済ませている間に、母は、一人で、怒りながら帰ってしまいました。 第3者的なお医者様が入ってくだされば、・・と、希望を持ちましたが、期待しすぎたのかもしれません。夕方、どこかに寄り道して帰宅した母。私の心の中でも、無理して受けなくていいよ!という気持ちになっていました。 あの日のことを思い出していました。私がこの同じ病院で「変形性股関節症」の病名を告げられた日のことです。 もう20年余りになります。 続いていた膝の痛みが気になって・・その頃は一人で生きていく見通しが出来たころで、ジャズダンスや社交ダンスの仕事でメチャクチャにはげしい動きを続けて頑張っていました。 父が入院していた病院に毎日、顔を出していました。病室の父のベッド脇の母に「ちょっと診てもらってくるね」軽い気持ちで整形外科へ。レントゲンを撮りました。 「股関節の形が良くないですね・・子供の頃からのようです。変形性股関節症・股関節形成不全です。両方ですね。」 「どうすればいいですか?」 「手術をしないといけないです。また、お家のかたと相談してください」 「手術をしたら良くなりますか?」 「痛みはとれますが、跛行が起こります。脚の長さが違うようになりますから・・」 「え?!・・・・あのお?、もし、手術を受けなければどうなりますか?」 「痛みが激しくなって、やがて歩けなくなります。」 「・・そうですか・・」 あまりの衝撃的な宣告に目の前が真っ暗でした。私にとっては、何一つ、未来にひとすじの光さえ残されていないような宣告でした。 でも考えれば、あの整形外科の若いお医者様も、事実・現実をそのまま患者である私に伝えただけなのです。ただ・・添える言葉をかけてくださったら・・。例え、慰めだけの言葉であっても。 患者にとっては、どんな些細な言葉でも、これから、自分の病気を受け入れ、歩んでいくための心の支えになるような気がします。 今日は、ほんとうに、くたびれた一日でした。 スポンサーサイト
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物忘れ外来予約
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2009/06/04(Thu)
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今日は、午前中、近くの医院へ。母の症状を相談に行きました。
眠剤の過剰摂取によって起こったこと、本人に何も自覚がなく、覚えていなかったこと、この数日の様子を話しました。やはり、ただの加齢によるものだけでないかもしれないということで、痴呆症の専門医のいる済生会病院「物忘れ外来」に連絡をとってもらいました。 予約を入れ、紹介状を作成してもらっています。できると連絡をもらうことになっています。 医院からの帰途、・・(どうやって、母を連れて行くか・・何ていったらいいか・・・)私の頭の中は、母を興奮させずにどうやって受診させるか・・そのことばかりでした。 庭先のお水やりで、お隣の奥様に・・。「センセイ(元ダンスの生徒さんでした)!思い切って、相手が怒ろうと受診させるように説得した方が、・・本人に治そうとかよくなろうとかの自覚があるなしで、結果が違ってくるのだし・・、困ったら、言ってね、手伝えることがあるかも知れないから・・」そんな言葉をかけてもらいました。 ・・そうだ、母に分かり易いように丁寧に説明しよう・・! 夕飯時、母が余り好きじゃないヨーグルトを冷蔵庫からテーブルに。「今日、ヨーグルト、食べてますか?甘い物ばかり食べてませんか?お豆は?甘い煮豆ばかりです!といったら、普通の大豆とか豆を食べる方がいいですよ!といわれた・・」と。今日は週に一度通っている高齢者生き甲斐支援センターの通所日でした。施設長さんは、きっと、やさしく、声をかけてくださったのでしょう。 「何でかな?何で判ったのかな?」いつも、甘いお菓子や菓子パンばかり食べていることをどうして施設長さんがわかるのか・食生活の様子がわかるのか?と不思議に思っているのです。 そばで舞萩サン、昨日もお会いしてきた施設長さんのお顔を浮かべながら・・(ありがとうございます(*^_^*)!)・・。 「そうよ!甘い物は少しなら脳の栄養になるけれど、とりすぎると、骨のカルシウムを溶かしてしまって、もろもろにしてしまうのよ・・・」と、続けて母の気ままな食生活のことを反省させるための話を次々と・・。そして、いつも、お砂糖をどっさり入れてレモンティーを飲んでるのを心配しながら観ていることも・・。 「今日、テストみたいなことした・・こんなことできます?あんなことできますか?別室に呼ばれて私だけどうしてかな・・?・・他の人は別の日にも、やってるのかな・・。」と首をかしげながらも納得したようにもいう母の話に、舞萩サン、言葉を挟みながら・・「ふ?ん、そう・・色々心配してくださったのね・・」・・またまた、施設長さんに心の中でお礼を。 ということで、人間は、どんな人でも老いていくこと、色々なことができなくなること、それはだれでも同じで自然なことであって、・・・、あまり疲れすぎないように、生活を見直したり、食べ物に気をつけたり、自分でやって行かなくちゃあ・・と私も、世間の人もみんなそうなのよ・・と、話しながら・・ まあまあ!あんなに悩んでいた「母をどうやって物忘れ外来で受診させるか」の第一歩が、すんなりと進めたのです(*^_^*)。 「いろいろ心配していているんだよ・・!」と、このところの母の様子を話して、どうして私が心配しているのかを丁寧に説明してから 「いっぺん診てもらっとこうか?脳のスキャン、ほら!あの輪切りの画像の見える・・あれをやってもらっとくと安心だよ!・・どんな病気だって、痴呆だって、早くに治療すれば、違うんだって・・。今は、ネット(インターネット)、パソコンでいくらでも情報が出ていてね・・」 「うん、じゃあ、私が予約しとくわ、済生会に行くことあるしね・・」 今日は、ほんとうに、久しぶりの会話成立、ずいぶん、いろいろ話しました。母も私の話にうまく反応してくれました・・。 前進したことで、ちょっと、気持ちが楽になりました。この1週間、お琴を練習する気にもなれず・・。 物忘れ外来予約がとれたのは、16日。パソコンサポートE?owlの活動は休ませていただかないといけないけれど。 |
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催眠鎮静剤と抑肝散(漢方薬)
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2009/06/01(Mon)
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その言動が、ますます、怒りっぽく、振り回されることの多い毎日・・。
外では、よく見せようと装い・・内では、その反動のように、幼児のようにワガママになる・・。 母の元々の性格とはいえ、・・やはり、年齢だけでは説明できないかもしれない・・・。考えた末、先週は、週に一度通所している高齢者生き甲斐支援センターに、母の様子を尋ねに行きました。施設長さんにお会いして、在宅支援センターにも相談をかけ・・。 誘いかけるチャンスをねらって・・、近くの医院で受診させることに成功。他の医院で処方してもらっていた睡眠導入剤がなくなった・・という母の声を聞きつけ、・・勧めました。 先生に私から前もって相談をかけ、お願いしていた通り、母は漢方薬を処方してもらって帰りました。 抑肝散という漢方薬でした。幼い子供が疳の虫で夜泣きのときに飲ませましたね。それと同じようなお薬のようです。 怒りっぽくヒステリーを起こしやすい人に処方されるようです。 土曜日、母の妹のお見舞いにと急に私の姉が住む淡路島に出かけて行ったのですが、日曜日の早朝6時、姉からの電話が鳴りました。 漢方薬の他に催眠鎮静剤トリアゾラム:商品名ハルシオン、ミンサイン、・・・をもらっていました。それを1錠じゃ効かないからと、姉のところで、母は土曜の夜に、2錠飲んだのです。夜中に尿失禁、お布団はビショビショ、隣の部屋のソファまで・・舌のもつれで言葉がききとれない・・姉はかつて看取ったお姑さんを思い出してびっくりして・・。 良い機会になりました。お薬に頼るのはよくないよ・・。眠れないって云ってるけど薬を飲んでなくても、イビキかいて、よく寝てたよ!・・・何度も私が話してきましたが・・やめなかったのです。 今度ばかりは、姉が薬をとりあげ、きつくいってくれたので・・・これからは大丈夫でしょうか・・う?ん、どうでしょうか? 外で良い格好をしたいので、何か次の日に催しがあると‥しっかり寝ておかなくては・・と、また、薬をもらいに行くでしょうか。 お医者さんに話しておきましょう。 姉夫婦の車で、今日は午前中に帰ってきました。そんなことあったの?という顔をしています。姉がダンナサンに迷惑かけて「ゴメンネ」といったというのに、母は、当たり前のように・・。 「懐かしいでしょ!」と姉が私につくってきてくれた蜜柑の皮のお菓子をもって、母は知り合いの家に出かけました。「淡路島に行ってきたのよ」と周りに配りたいのです。 ”もっと、○○子(姉)にもらってくれば良かった” 母の言葉でした!・・やれやれ<(_ _)>! トリアゾラム・・慎重な投与が必要な人→高齢者 副作用:舌のもつれ、肝機能障害、錯乱、尿失禁、便秘、過性前向性健忘・中途覚醒時の出来事覚えていない、・・・(あれ!最近の母の様子に似てる?!・・タイヘンダ?!) |
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