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箏の種類
2012/01/19(Thu)
新春演奏会が終わりました。
一般的に琴といわれるのは、十三絃箏。十三本で音域を出すには、限界があります。
強く押さえること、弱く押さえることで、一音、あるいは半音を上げることができますが。

今回の演奏会で取り組んだ曲は、一の糸と二の糸(絃)は同音で、一オクターブ違うように調弦します。
ということで、一の糸での設定が左いっぱいに地(絃の下に使う白い箏地)を動かしても普通の締め方では出ません。
先日、最初から、低音部が出るように絃張りの位置を変えて作ってある箏があることもWEBで知りました。

普通の箏のときは、一の絃を緩めるという方法、あるいは、太い糸に替えるという方法をとります。
一オクターブ下げずに、全く同音のまま演奏してしまうということもあるようです。
私も演奏会直前までは、同音のまま練習しました。
でも、やっぱり、低音が響いて欲しい!
お箏屋さんに来てもらって糸締め(緩める)を頼むことにしました。その機会に、古くなっていた二面の箏の糸も全く新しい糸にしてもらいました。

どの楽器にも、上級品、中級品、・・とあるように、十三絃箏も練習用のものから、演奏会用の高級品まで、多種多様。昔は、象牙、べっ甲、螺鈿、漆塗りと贅沢な飾り物もついているものもがあります。WEB上で、色々豪華な細工を施された箏を観ました。演奏用というより、良家のお嬢さんのためのお嫁入りの道具の一つのようです。
家紋の入った黒塗りの箱に入れられていたりします。
桐材の良しあしだけでなく糸を掛けるところの細工などにもクラスによって、べた作り、口角、半上角、上角作り、柏葉のふちどりのあるなし、その材質の違いにも決まりごとがるようです。
くり甲箏といわれるのは、甲と底板につなぎ目がなく、柏葉の細工にも特徴があります。
演奏会用といわれるのがこのクラスの箏らしい。裏から穴を覗くと、綾杉紋様に彫られています。
練習用の上角クラスまでの箏は、その紋様は縦の縞に彫られているようです。
綾杉に彫ると音の響き具合が違うのでしょうか・・。



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